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卵に含まれる栄養素と健康の関係

食べるとコレステロールがたまる、と言われ続けてきた卵。ここでは卵と健康の関係をご紹介します。

 

コレステロールとは

 私たちの体はたんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、そして水などでできています。そのうち脂質は4種類あります。一つがコレステロールです。ほかは脂肪酸、中性脂肪、りん脂質です。

 

 ではコレステロールはどんな働きをしているのでしょうか。


  ・細胞の細胞膜をつくる主成分。

  ・脳神経の刺激を伝える神経組織の成分。

  ・胆汁酸に変化して脂肪の消化をたすける。

  ・若さを保つ性ホルモンやストレスに対抗する副腎皮質ホルモンなど、様々   なホルモンの原料になる。

  ・ビタミンA、E,Kなど脂溶性ビタミンの吸収を助ける。

 

 などコレステロールは重要なはたらきをしています。

 

コレステロールは動脈硬化の原因とよくいわれていますが

 厚生労働省は「日本人の食事摂取基準2015年版」で、コレステロールの摂取基準を撤廃しました。これまでは男性で1日あたり750ミリグラム、女性で600ミリグラムに設定していましたが、「基準を設定するのに十分な科学的根拠が得られなかった」と説明しています。またこれにあわせて、日本動脈硬化学会も「食事で体内のコレステロール値は変わらない」と発表し、健康な人では制限の必要はないとしました。ただし、悪玉コレステロールの値が高い人は摂取制限が推奨されるとしています。

 

たまごはタンパク質が豊富

 人間の体の骨や筋肉はもちろん、血液、皮膚、ホルモン、免疫細胞など、あらゆるものが、たんぱく質からできています。不足すると、皮膚や粘膜が弱くなったり免疫細胞の数が減ったりして免疫力も下がります。 

 たまごには6.4gのタンパク質が含まれています。それは一日の必要量の13%にあたります。

 

たまごのビタミン類は、がん予防に大活躍

 ビタミンAは全身の皮膚や粘膜を健康に保ちます。その粘膜や免疫細胞の合成を助け、発ガンを防ぐのがビタミンB群です。免疫力強化に重要なカルシウムの吸収を高めるビタミンD。過酸化脂質の生成を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンEなど、たまごには健康と若さを保つビタミンがたくさんはいっています。

 

たまごのミネラルは、骨粗しょう症の予防にきく

 丈夫な骨や歯をつくる栄養素といえばカルシウムです。が、実はたんぱく質やビタミン、そして鉄分、マグネシウム、亜鉛、リンなどのミネラルの助けも必要です。あらゆる栄養素を含むたまごは、まさに骨粗しょう症の予防には欠かせない食品といえます。

 

たまごのカロチノイド

 健康増進や生活習慣病の予防に、効果を発揮する機能を含んでいるものを「機能性食品」といいます。たまごにもコリンやω-3脂肪酸をはじめとする機能性成分がありますが、なかでも注目されているのがカロチノイドです。

 カロチノイドの最も優れた機能は、がんや心臓病の予防効果があることです。これは動脈硬化を抑制する働きがあるためといわれています。さらに研究の結果白内障など老化によっておきる眼病にも効果を発揮することが分かっています。

 

たまごのコリンは脳を活性化する

 コリンはリン脂質の一部であり、コリンから作られるものの中で最も重要な神経伝達物質が「アセチルコリン」です。アセチルコリンは、主に脳神経細胞における記憶や情報を伝達する役割を担っています。

 アルツハイマー病には、アセチルコリンを補えば知的機能の回復を図れるのではないかと、世界各地で臨床試験が繰り返され、今日では食品のなかでもたまごのコリンが最も効果を発揮することが認められています。

 脳には、毒物などがはいるのを防ぐの脳関門がありここを通過しやすい栄養素と通過しにくいものがあります。たまごのコリンは大豆の3倍近くも含まれている上に、食品の中で最も脳内に通過しやすいのです。

 

コリンは生活習慣病の予防効果もあります

コリンは脂質の代謝をよくします。

 コレステロールや中性脂肪の量を適正に保つ働きがあるために、高コレス テロール血症や動脈硬化症、脂肪肝などの予防や改善に効果があります。

 

コリンは肝機能にも効果的です。

 肝臓で合成される物質は500種類以上。栄養低下や過多などの栄養のアン バランスの改善や、脂肪肝の予防にもコリンは効果的です。アルコールを分 解する酵素の働きも活性化させます。

 

コリンは血液をサラサラにする効果もあります。

 コリンは血液をサラサラにして、血液を固まりにくくする効果があります。

 

妊婦、授乳期のお母さんには朗報。

 妊娠期と授乳期のお母さんは、是非コリンの摂取量の増量をお勧めします。というのは、母親がたっぷりコリンを摂取すると、胎児は母親に比べて血中コリン濃度が7倍に上昇するということです。また授乳期に母親がしっかりコリンを摂取すると、母乳にはコリンが大量に含まれるそうです。

 さらに研究の結果、新生児期の赤ちゃんがコリンを摂取すると、高齢になったとき記憶障害の程度が軽くなるということも解明されています。

 

たまごで体型をコントロールする

 ダイエット中には卵を食べることをおすすめします。

 

1.たまごはカロリーが低い。一個(Mサイズ)あたり79kcal。

2.ビタミンC以外は全て栄養素がそろっているので体に負担をかけない。

3.満腹感が持続するので、一日のカロリーの摂取量が減る。

4.GI指数が低い。

5.筋肉を維持するためにピッタリの良質なタンパク質が含まれています。

 

 一時ゆでたまごダイエットが流行りましたが、それにはこんな理由があったからなんです。

 

なんといっても良い食習慣が一番大事

バランスのとれた良い食事をするために卵をうまく利用してください。

 

たまごレシピ

 

 


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